蟲師(むしし)

2019年10月12日

「AKIRA」「スチームボーイ」の大友克洋監督作品、オダギリ・ジョーさんが主演の
実写映画「蟲師(むしし)」を新宿ミラノに観に行きました!
(午前中に行けば舞台挨拶もあったみたいですね…残念。)

ちょっと前に蟲師(むしし)のポスターを見かけて、ずっと気になってたんです。
原作の漫画は読んだことがないので、登場人物紹介だけ前日にチェックして、
何にも内容を知らない状態で観ました。

ストーリーでわからない点がいくつかあったのですが、映像はとても奇麗でした!
ストーリー設定は100年前の日本なので、昔の言葉を使っているシーンもあり、
風景も雰囲気が出ていました。
山々の風景や女性の着物の色使いなんかも、素敵です。

オダキリ・ジョーさん、江角マキコさん、蒼井優(アオイユウ)さんの表情が、
なんと表現したら良いのかわからないのですが、
内容は半分くらいしか理解できなくても、心で感じ取れるような、
この映画を美しく、切ない感じにしていると思います。

詳しい感想(ネタバレ含む)を知りたい人や映画を観た人はこちら↓

 

 

蟲が引き起こす謎を解きながら旅をする主人公のギンコ(オダキリ・ジョー)と
ギンコの過去の秘密を知る謎の女蟲師ぬい(江角マキコ)の
お話が一番切なかったです。

ぬいは、がけ崩れで母を失い、行き倒れていた幼い少年・ヨキを助け、
池のほとりにある小屋に一人で住み、ケガをしているヨキに薬を飲ませ
母親のように情けをかけるが、ヨキに甘えられると不機嫌な顔になり、
「さっさとここから出て行け」と冷たい態度を示します。

実はこのヨキがギンコです。

彼女には主人と息子を蟲に消されたつらい過去がある為、
情が移る前に遠ざけたかったのでしょうね。

父親と見た虹のような蟲を求めて旅をする若者虹郎(大森南朋)とギンコの友情も感動しました。
意気投合し、共に旅をすることになったという関係だったのに、
命が危うくなるギンコを助け、支えている姿は素敵でした。

ギンコが「世話をしてもらうのは申し訳ない」と言うと、
「目的が同じだから同じ方向に行き、進む道が違えば分かれるだけだ」というような(正確ではないです)
台詞は思いやりのある言葉だなと思い感動的でした。

淡幽とギンコの回想シーン(?)も二人がお互いに好き合っている様子が奇麗に描かれていて、良かったです。

 

ストーリ全体では謎が多かったです。

●は疑問
○は私の解釈

●真火の額の異様な4本の角は、なぜ母親の角を割ったことで取れたのか。
●ぬいの話を聞いた淡幽はなぜ蟲が悪化してしまったのか。
○常闇(とこやみ)がぬいの体から出てそれが淡幽を悪させていたのかしら?
○ギンコは文字の蟲達を、常闇の仕業でぬいの幻影のように見えた?
●虹郎が虹蛇を捕まえる目的をすぐに諦めたのはなぜ?
○ただ父親と見た虹蛇をもう一度見たかっただけ?
●最後の方でぬいに連れ添っていたおじさんは誰を捨ててたの?何でギンコを見て叫んだの?
○まったくもって意味不明です。
もともと小屋にいた人で、死んでいたから運んだのかしら?
●ぬいはなぜギンコの目に指を入れ、「ヨキの中に銀蠱(ぎんこ)がいる」と言った後、光ったの?
○光った後にぬいが消えてしまえば、ヨキが銀蠱(ぎんこ)を吸収したおかげで、生き残れていて、その後、目の中の銀蠱(ぎんこ)に触れたことによって消滅したと考えられ、筋が通ったのにな…。
●最後にぬいにかけたのは、何?
○温泉の水かしら?弱ってたギンコが温泉につかって、手から常闇が出た事から考えると、あの水によって蟲が集まり、常闇を浄化するとか?ぬいは助かったのかしら…。

 

もしわかる人がいれば、コメントしていただけると嬉しいです。