黄金を抱いて翔べ
ベストセラー作家・高村薫が1990年に発表し、第3回日本推理サスペンス大賞を受賞したクライム小説を井筒和幸監督が妻夫木聡主演で映画化したものです。
《あらすじ》
過激派や犯罪者相手に調達屋をしてきた幸田は、大学時代からの友人・北川から銀行地下にある15億円の金塊強奪計画を持ちかけられる。
幸田と北川は、銀行のシステムエンジニア・野田、自称留学生のスパイ・モモ、北川の弟・春樹、元エレベーター技師の爺ちゃんを仲間に加え、大胆不敵な作戦を決行する。
実はこの映画、原作など読んだ事はなく、東方神起のチャンミン目当てで観に行きました。
なので、あれだけ人間臭い話だと監督が説明していたにも関わらず、金塊強奪メインの話だと思って観たので、正直観終わった後の感想は「で?」って感じでした。
全然腑に落ちない感じだったのですが、帰ってからよく思い出してみると、スルメの様にじわじわと後から「うまみ」というか感動が出てきました。
この映画をこれから観る人は、金塊強奪を通じての6人の男達の心の変化、特に主人公幸田の心の変化がメインだと思って観て下さい。
誰も信じられず、人のいない世界に行きたいと思っていて、常に無表情だった幸田が金塊強奪の作戦に乗り、仲間と関りを持ち、最後に感情を表すシーンは本当に彼の変化なのだと思います。
そこがメインの映画なんだと思うと、不思議とストンと腑に落ちて、素直にいい映画だったと思えました。
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